弊社では若手の求職者の相談が多く、1年目から転職したいというご相談を多くお受けします。相談では特にゴールデンウイーク明けの5月~6月頃に思っていたイメージとのギャップから転職したいという方が多いです。
1年目の求職者に関しては、弊社では転職を勧める事もあればもう少し頑張った方が良いと勧める事もあります。
すぐにでも退職した方が良いケース
・明らかにブラック企業
・法的に問題のあるような労働環境
・パワハラ、セクハラなど配属店舗の上司に問題がある
・入社前に聞いていた業務内容と明らかに違う
・これ以上その会社で学べる事はなくなるくらい働ききった
上記のような理由や、求職者が医療機関に通うほど精神的、肉体的に問題を抱えているようであれば早期に転職をした方が良いです。ただ、それ以外の理由でかつその職場で何もまだあまりスキルを積めていないようであれば学べるものは少しでも学んでから退職する方が良いです。
1年目の転職について今後の経歴にどう影響するか
先ほど述べたような理由であれば、明らかに企業に問題があるのでそういった理由の転職であれば今後の経歴にそこまでマイナスにはならないケースが多いです。
また、どういった理由でも基本的には多くの求人はあるので、次の転職先を探す事はそこまで難しくはないでしょう。
ただ、1度目の就職先を短期で退職して、2度目も短期で退職すると、短期間での退職が多く問題があると認識される可能性もあり今後の転職がやり辛くなってしまいます。
人間関係などの問題は転職先でも起こりうる問題でもあり得ますので、今後も同じ仕事を続けるのであれば辛くなったからといって数ヶ月ですぐに退職するのはあまりオススメしません。
弊社では先ほど述べた理由以外では基本的には半年程度はまずは頑張って学べるものは学びきってから検討した方が良いとお伝えしています。(明らかにブラックな企業の場合は別)
例えば以前病院で勤務しているが、病院は向いていないと感じたといった相談がありましたが、2・3ヶ月働いただけで向いている向いていないを判断するには少し早すぎるでしょう。
私が対応した方で1年目は辞めたいと毎日のようにご相談頂いていた方もいましたが、先ほど述べたようにまだその会社で学べる事はあると思うのでスキルを得るだけ得てから辞めても遅くないのではとお伝えし、結果的に2年目の現在も頑張って勤務しているような方もいます。
現在の職場でしか学べない事はなにか?とういう事を考え少しでもスキルをつけておけば今後の仕事にとって必ずプラスになりますので、転職するにしても得れるものは極力得てから退職するようにしましょう。
一方で年を取るにつれて大変な事が出来なくなっていくので、極力若い内は厳しい環境に身を置いてスキルを磨く事をお勧めします。
また、仕事に対してのギャップを抱えることも1年目は非常に多いでしょう。
薬学部の場合は6年間一生懸命勉強して、理想を抱いて現場に出たものの、思い描いていた仕事と違ったというギャップや、学生生活と社会人の生活との違いに苦しむ方も多いです。
これはすべての人に起こり得ることなので、そこですぐに環境を変えるのか、または色々な人に話を聞きながら試行錯誤しながら頑張っていくのかは人それぞれです。
そういった判断をするのにも一人だとなかなか個人だけでは難しいと思いますので一度「転職について話を聞いてみたい」といった形で転職を支援する人材紹介会社に登録してみてはいかがでしょうか?(そういったお気軽なご相談も是非弊社までお問い合わせ下さい)
無理矢理転職を勧めてくるエージェントには注意
1年目のような初めての転職の場合、分からないことも多く素直な方も多いのでエージェントに上手く誘導されて言われるがまま転職してしまうケースがございます。
基本的に人材紹介会社は求職者が転職し、入社の確認が取れた段階で売上が上がるため、転職の相談があった場合は、必ずエージェントは転職をするように話しが進んでいきます。
求職者本人の人生の事を本当に考えて親切にアドバイスしてくれる担当者もいれば、商品のように扱われるケースも少なくないです。
きっちりと求職者の相談に耳を傾け、親身になって対応してくれる人であれば信頼に値すると思いますが、とにかく「早く面接を受けたほうが良い」や「早く転職した方が良い」といった形で本人の希望に関わらず明らかに転職を勧めるようであれば、少し疑った方が良いかと思います。
悪い言い方をすれば、求職者がどうなろうと知ったこっちゃないという考えの担当者もいます。
今はインターネットやYOUTUBE等でも様々な情報がありますので、担当者が信用できない場合はそういったツールも利用しながら転職活動を進めていくことをお勧めします。
また転職活動において正解というものは誰も分かりません。担当者からはこうした方が良い、ああした方が良いという事を言われると思いますが、あくまで助言の一つだと考え、自分で何が正しいのかと考えるようにしましょう。