薬剤師が製薬会社で働く際の職種や業務内容、製薬会社への転職について

製薬会社の職種や業務内容、向いている人材

こんにちは!薬剤師専門の転職エージェント「ジョブホ薬剤師」です。

薬剤師の進路には病院や薬局だけでなく、企業という選択肢があります。その中で多いのが製薬会社という選択肢です。

本日は薬剤師が製薬会社で働く際の職種についてご紹介します。

製薬会社の薬剤師

就職者は薬学生全体の約7%。研究職はもちろん、営業職への採用ニーズも高まっている。

病院や調剤薬局への就職が約7〜8割を占めるなか、製薬会社に就職する薬学生は、全体の約7%です(令和2年度就職動向調査結果報告書)。

一口に製薬会社といっても、部門によって働き方は大きく異なります。

研究部門では、大学や試験機関での研究職以上に、医療現場に直結する研究を行うことができるのが魅力です。また、製造部門では品質管理など医療の安全に携わることができます。

開発・学術部門の仕事内容は幅広いですが、医薬品開発の様々なフェーズにおいて、医療現場と企業の橋渡し役を担うことになります。

営業職は、薬学生に限らず幅広い出身学部から採用されます。一方で医師や薬剤師に医薬品を紹介するという仕事柄、高い知識レベルが必須となります。薬学生の学んできた医療および医薬品への専門知識が大いに生かされる職種でもあります。

製薬会社への就職は、努力次第でどんどんステップアップして、部署移動して仕事の幅を広げたり、年収を上げたりすることも可能です。

製薬会社の主な職種と業務内容や求められるスキル

研究職

製薬会社の研究職とは、創薬にかかわる基礎研究を担う職種です。

患者さんの未解決の問題を探求して、医薬品の“種”を生み出します。生み出された“種”は、遠い将来、世界中の患者さんを救うことになるかもしれません。なお臨床試験には関わりません。

創薬には莫大な時間とお金がかかることもあり、ある程度の中堅企業、大企業をメインに募集がなされています。

創薬とは当然ながら簡単に成果が出るものではなく、長期的な視野が必要になりますが、未知の領域への挑戦にやりがいを感じる職種でもあります。

向いている人材

コツコツと仕事を行うことが得意な人、与えられるばかりでなく自ら考えることができる人材が求められます。

企業にもよりますが、勤務時間の調整や有休の取得は比較的しやすい職種でもあるので、ON・OFFのメリハリをつけて働きたい、という人にもオススメです。

臨床開発職

製薬会社の臨床開発職とは、開発品目に上がった医薬品について、対象疾患の情報収集から臨床試験の立案、医薬品の承認申請まで、臨床試験の様々なフェーズにかかわる職種です。

研究職が生み出した薬の“種”の価値を最大化して、医薬品として世に送り出します。情報収集のために海外の学術学会に参加したり、臨床試験の依頼やデータ収集に病院を訪ねたり、臨床試験のデータ解析を行ったりと、幅広い仕事内容が含まれます。

臨床試験には長い年月がかかりますが、プロジェクトチーム一丸となって医薬品を形にしたとき、大きな達成感を得られるでしょう。

向いている人材

医療のスペシャリストとスムーズな会話ができるように、高い専門知識や英語力が求められます。また社内各部門や社外の人との連携が多く、コミュニケーション能力も求められます。比較的出張が多いので、国内外を飛び回って広いフィールドで仕事がしたい人にオススメです。

生産技術職

臨床試験には長い年月がかかりますが、プロジェクトチーム一丸となって医薬品を形にし製薬会社の生産技術職とは、工場での医薬品の製造過程において、安定製造や品質管理にかかわる職種です。

臨床試験には長い年月がかかりますが、プロジェクトチーム一丸となって医薬品を形にし毎日製造される医薬品に異物や微生物が混入していないかチェックをしたり、製造ラインの見直しを行ったりします。また、医療従事者から寄せられた意見をもとに、医薬品や容器の改良を行います。

万が一製品に不備があった場合、全国の医療機関から対象医薬品を回収することにもなりかねず、患者さんの安全・安心はもちろん、企業の信頼も背負っています。医薬品は世に出されたらそれで終わりではなく、医療現場の声にいかに応えて、製品をブラッシュアップしていけるかは、生産技術職の手にかかっています。

向いている人材

責任感が強く、仕事をていねいにこなせる人が求められます。加えて、自ら考えて試行錯誤する能力も必要になります。生産工場が地方にある場合は地方勤務になりますので、その点も考慮して企業選びをしましょう。

学術職(MSL)

製薬会社の学術職とは、医療関係者と学術的な交流を行い、自社医薬品の価値最大化および適正使用に貢献する職種です。MSL(Medical Science Liaison:メディカルサイエンスリエゾン)ともよばれます。

のちに述べる営業職(MR)のようにプロモーションは行わず、あくまで中立的な立場で、最新の医療情報を提供したり、自社製品に関する意見を伺ったりします。臨床研究や学術論文執筆の支援を行うこともあります。

従来は営業職(MR)がその立場を担ってきましたが、販売促進と切り離して情報提供をすることで、より患者さんの立場に立って、中立かつ高度な情報提供ができる職種として、新たに採用が増えてきています。

最先端の研究を行う大学病院の医師などとコミュニケーションをとることで、自らも最先端の医療に貢献できるというやりがいがあります。

向いている人材

最新情報を提供する立場として、当然ながら高い専門知識と、常に学び続ける意力が求められます。海外の学術論文を読むことが多く、英語力が必要になり、TOEICの点数を求める企業も多いです。

分野によっては薬学部時代の知識やバックグランドを大いに活かすこともできるでしょう。地方出張が多い点は心得ておきましょう。

営業職(MR)

製薬会社の営業職は、医療機関を訪問して自社医薬品の情報提供を行い、販売促進を担う職種です。MR(Medical Representatives:医療情報担当者)と呼ばれます。

他業界の営業と異なり価格交渉は一切行わず、医薬品の有効性・安全性情報を提供することで、適正使用と普及を促します。また、医療現場で得られた情報を企業にフィードバックします。

企業の代表者として、医療現場と企業の橋渡し役になります。医療従事者を通じて患者さんの喜びの声を聞いたときには、大きなやりがいを感じるでしょう。

向いている人材

日々忙しい医師、薬剤師の方々に話を聞いてもらうには、まずは信頼関係を築くことが大切であり、コミュニケーションスキルが必須です。

大勢の前でプレゼンテーションをすることも多く、プレゼン能力も求められます。また営業職として、成果が数字に見え、企業によっては給料に反映されるので、そこに楽しみを見いだせる人が向いています。全国転勤が多いので、その点は覚悟しておきましょう。

まとめ

製薬会社において、薬剤師の働けるフィールドは多種多様!

薬剤師が製薬会社への就職を検討する場合、研究職、技術職をイメージする人が多いかもしれません。

一方で、学術職(MSL)や営業職(MR)においても、高い専門知識が求められることから、薬剤師の採用ニーズは年々高まっています。

人とコミュニケーションをとるのが好き、という薬学生、薬剤師の方は、やりがいを感じて働くことができるでしょう。

製薬会社就職におけるポイント

製薬会社就職におけるポイント
  • 製薬会社と一口に言っても、多様な職種があることを知ろう!
  • 営業職でも高い専門知識が求められるので、薬学生の知識が生かせる!
  • チャレンジ精神旺盛な人は、企業内での昇給や転職で、どんどん活動の幅を広げることができる!

本日は製薬会社で働く際の職種、製薬会社への転職についてご紹介しました。

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ABOUTこの記事をかいた人

製薬会社にてMRとして勤務。新薬半期売上TOP10や6期連続計画達成などの成績を残した後、ITベンチャー企業にて弁護士向けWEBマーケティング支援を行う。 WEBサービス売上クオーター全社NO1の成績を残し、その後医療系の人材紹介会社にて薬学生の就職支援や薬剤師の転職支援を行う。100名以上の若手薬剤師の就職、転職相談や就職イベント実施した後、独立。現在は薬学生向けの就職サイト/ イベント【ジョブホ薬学生】や中途の転職支援【ジョブホ薬剤師】のサービスを運営。累計約20回実施約数千人参加。 【誠実さと熱意】が売りです。無理矢理、強引に転職を勧めたりしませんのでご安心下さい。相談者に親身になって対応させて頂きます。