かかりつけ薬剤師を辞めたい。ブラックな制度といわれる理由

こんにちはジョブホ(株)です。

本日はかかりつけ薬剤師制度について、なるために必要なステップやメリットデメリットについて解説していきます。

かかりつけ薬剤師とはかかりつけ薬剤師とは2016年から開始された制度で患者が1名かかりつけの薬剤師を選び、薬の管理や指導を任せる制度です。

患者は信頼のできる薬剤師がいれば指名することができます。(薬剤師は要件を満たしていることが前提)

なぜこのような制度が始まったのか

日本高齢化が進み、年々社会保障費が増大しています。その中で、厚生労働省が定める患者のための薬局ビジョンでは、地域包括ケアシステムの中で薬局の機能としてかかりつけ薬局やかかりつけ薬剤師を推進することを掲げています。

かかりつけ薬剤師が患者の薬物治療に介入することで、多剤重複投与の防止や、服薬情報を一元管理することで副作用や効果を継続的に確認できるというメリットがあります。

他にも24時間対応や在宅対応、医療機関との連携なども推進されています。

また、重複投薬などを減らし、無駄な薬剤を減らすことで年間約500億円程度ある残薬の量を減らすことが期待されています。

かかりつけ薬剤師の要件

かかりつけ薬剤師の要件としては

    必要な要件
  • ①3年以上の薬局勤務経験
  • ②同一薬局での週32時間以上の勤務
  • ③当該薬局にて1年以上の在籍
  • ④研修認定薬剤師の取得
  • ⑤地域医療に関する地域活動への取り組み
補足 ②に関しては、薬局内に他に週32時間勤務する薬剤師がおり、育児介護休業法の規定により労働時間が短縮される場合は、週24時間以上かつ週4日以上でも可となる。

①に関しては、病院勤務経験者の場合は最長1年間を算定できます。

④に関しては、薬剤師にふさわしい資質の維持のための努力をしているものとして公益財団法人日本薬剤師研修センターが認定しています。4年以内に様々な研修に参加し40単位以上取得する必要があります。

昨今Eラーニング等でも取得可能な単位もあるので、取得できる方は取得した方が良いでしょう。

上記のような項目があるため、ある程度薬局での勤務経験が必要となります。

また、かかりつけになるには、患者の要望や同意が必要です。患者にはかかりつけ薬剤師の役割や意味などを伝えた上で最終的に同意書で署名をもらう必要があります。

かかりつけ薬剤師は1人の患者につき、1人の薬剤師となっているため他の薬局など複数のかかりつけ薬剤師を指名することはできません。変更する場合は1ヶ月単位で変更可能です。

かかりつけ薬剤師のデメリット

土日祝・24時間対応やプライバシーの不安

これはかかりつけ薬剤師制度の大きな問題点の一つですがかかりつけ薬剤師は土日祝日含めて24時間対応であったり、勤務時間が分かるようにしないといけません。

そういった対応ができるように開局時間以外に繋がる連絡先などの提供も必要です。

補足説明
個人のプライベートの連絡先を渡す必要はなく、担当薬剤師が夜間対応できない場合は同一薬局にて他の薬剤師での対応でも構いません。

ただ、特に女性の場合変わった患者さんの担当になってしまった場合、何かしらのトラブルにあってしまう可能性もあります。

夜中に緊急性の低い連絡や個人的な連絡がかかってきたり、患者さんから好意をもたれてストーカーのようなケースになったというケースもあります。

対応を間違ってしまうと悪質なクレームなどを言ってくる患者もおり、リスクが伴います。

中小規模の薬局で会社から支給される携帯がないような場合でかつかかりつけ薬剤師を強要されるような場合に関しては弊社のような転職アドバイザーや場合によっては弁護士に相談してみることも検討したほうが良いでしょう。

異動に制約がある

かかりつけ薬剤師の要件として、同一薬局内での32時間以上の勤務が必要になるため自由な異動や、他店舗での勤務などに制限がかかります。

他の店舗で経験を積みたい場合や、スキルアップしたような場合でもその店舗からは基本的には離れられなくなります。

かかりつけ薬剤師のメリット

患者さんの薬物治療に貢献できる

患者さんから指名を受け、その患者の服薬状況を把握管理し、在宅医療などでも対応を行うと患者から非常に信頼され感謝されます。

そういった場面が多ければ薬剤師として非常にやりがいを感じることができます。

給料が上がる

基本的にはかかりつけ薬剤師として勤務し、患者さんの対応をすることで他の薬剤師よりも給料が上がることが期待できます。また、転職の際にも要件を満たしていれば非常にプラスになるでしょう。

基本給が上がるケースもあれば、ボーナスで算定されるケースなど会社によって様々です。

かかりつけ薬剤師として働く場合は、担当の患者を一人取ることによって具体的に薬剤師個人にどの程度給与や評価に影響があるかを考えることも重要です。

通常よりも手間がかかることですし、精神的な負担も増えます。デメリットを上回るメリットがなければ嫌であれば無理にやる必要はないでしょう。

そういった業務をする代わりに「会社は従業員にどういった還元をしてくれるのか」という事を考えた方が良いでしょう。

かかりつけが薬剤師が辛い場合は転職を

薬局に対する政策が年々厳しくなっており、各企業では少しでも利益を出せるように様々な取り組みを実施しています。加算の取得の有無は薬局の売上や利益を考える上で非常に重要です。

その中でかかりつけ薬剤師の要件として薬局勤務経験3年間以上という項目があります。

なので新卒で入社した会社の場合4年目のひとつき目からからかかりつけ薬剤師として業務をすることが可能です。

このことから企業によっては、薬剤師に積極的にかかりつけを取るように指示しているケースがあります。

ノルマのような形で取得した数を数えてそれが評価対象になるようなケースもあります。

上記のような薬局では3年前後で辞める薬剤師が一定数おり、弊社にも「かかりつけを強要されるのが嫌」といった理由で転職の相談に来られる方も多くいらっしゃいます。

薬局が利益を上げていく以上加算と取るということは当然の事になります。なので、会社としてそういったルールや制度がある場合は従わざるを得ません。

もちろん拒否して働くこともできますが、評価は間違いなく下がるのでそうなるのであれば転職をした方が良いでしょう。

最後に

日本てしては積極的に勧めているかかりつけ薬剤師制度ですが、やりがいがある一方で、現場の薬剤師への負担が大きくマイナス面も多いのが実情です。

ただ、加算がある以上全くやらないということも現実的ではありません。転職される際は会社としてどういった方針になっているのかを確認することが重要です。

転職を希望される方や、少しでも検討されている方、相談してみたい方は【転職相談】フォームよりご連絡下さい。

ABOUTこの記事をかいた人

内資系製薬会社にてMRとして勤務。新薬(高リン血症治療薬)半期売上TOP10や6期連続計画達成などの成績を残した後、ITベンチャー企業にて弁護士向けWEBマーケティング支援を行う。 WEBサービス売上クオーター全社NO1の成績を残し、その後医療系の人材紹介会社にて薬学生の就職支援や薬剤師の転職支援を行う。100名以上の若手薬剤師の就職、転職相談にのり、薬学生の就職イベント、神戸・大阪・愛知にて過去最高動員などの実績を残した後2020年にジョブホ株式会社設立。 【誠実さと熱意】が売りです。無理矢理、強引に転職を勧めたりしませんのでご安心下さい。相談者に親身になって対応させて頂きます。