こんにちは。薬剤師専門の転職エージェントジョブホ薬剤師です。
弊社では、新卒の薬学生向けの就職イベントや、中途向けの転職支援を実施しております。
現場の病院薬剤師の意見を参考にし、以下にメリットとデメリットをまとめておりますので、ご参考にご覧下さい。
本日は病院薬剤師のメリットとデメリットについてですが、調剤薬局に関してはこちらをご覧ください。
病院薬剤師の仕事内容は以下のように多岐に渡ります。
・調剤業務
・製剤業務
・注射薬混合調整業務
・病棟薬剤業務
・チーム医療
・薬剤師外来
・外来化学療法
・医薬品情報業務(DI業務)
・治験業務
・学会発表、論文作成など
病院の仕事の内容は上記のように多岐に渡ります。
その中でメリットとデメリットをあげていきます。
Contents
病院薬剤師のメリット
臨床的な仕事の種類が多く勉強になる
上記に記載した仕事内容のように、調剤業務だけでなく病院薬剤師は非常に幅広い業務が行うことができます。
注射薬の調剤、入院患者への病棟業務、外来での化学療法業務、他職種と連携したチーム医療など調剤薬局やドラッグストアではできない業務経験できることが大きなメリットです。
また、治験業務であれば、新薬の承認に向けてたの職種やCRAなどの職種と連携しデータをチェックしたり、専門薬剤師の育成が盛んな病院であれば論文を作成して学会にて発表する機会があったりなど学べる環境が非常に多いです。
専門・認定薬剤師は近年必要性が高まっており、取得するには一定の基準をクリアした病院でないと不可能です。そういった取得を取得すれば、自分のスキルアップに繋がるだけでなく、将来の転職に有利になることもあります。
患者の病態が分かり、ベットサイドでの治療提案ができる
2012年に病棟薬剤師加算が新設され、薬剤師が病棟にて業務を行う機会が増えています。入院中の患者の服薬指導を行い患者のカルテや検査値のデータ等を見た上で、薬物の効果判定や副作用の確認などが可能です。
薬局と比較すると、出された後の処方に対して処方箋の調剤をしますが、病院にいると処方箋の処方内容や新たな提案などもできる可能性があります。
上記のような理由からまずは総合的に勉強して知識を深めたいという方は、最初の進路で急性期の総合病院を選ぶことが多いです。
チーム医療に携われる
・NST(栄養サポートチーム)
・ICTやAST(感染症対策チーム)
・褥瘡ケア
・糖尿病ケア
・緩和ケア
・がん化学療法
病院では上記のようなチームがあり、薬剤師が、医師、看護師、管理栄養士など様々な職種と連携し患者さんのベストな治療法や治療方針などを考えていきます。
医薬品のプロとして、他の職種の方からも意見を求められ、自身の提案や知識が治療に反映されることもあるでしょう。
決して簡単なことではありませんが他の職種の方からも信頼されるようなレベルになれば、非常にやりがいを感じることができるでしょう。
また、チームのメンバーとして参画することで、知識だけでなく自分の意見をはっきりと伝えるような力、相手の話を聞く力などコミュニケーション能力の向上にも繋がり、様々な能力においてスキルアップが可能です。
薬局でも在宅の積極的な所であれば医師や他職種との往診同行が実施されていますが、店舗によって取り組みに大きな差があります。
病院薬剤師のデメリット
給料が安い
一番避けられる理由がこれでしょう。初任給から調剤薬局やドラッグストアと比較すると安く、仕事は大変なのにも関わらず給与が他業種よりも他業種よりも低いという点で病院を避ける方も多くいます。
病院の初任給は〜25万程度、調剤薬局は25〜30万程度、ドアッグストアで27〜35万程度と安くなっています。ただ、管理職クラスになると病院でも大幅に給料が上がるため長く病院勤務を続けたい人には良いでしょう。
また近年、奨学金を借りている学生が非常に増えているため、1000万円以上など金額が大きくなるケースでは返済プランなどをきっちりと考えた上で就職先を選ぶ方が良いでしょう。
急性期であれば休日が少なく当直がありタフさが求められる
休日に関しては4週8休などが多く、年間で考えると100〜110日程度になります。
一方で調剤薬局の大手チェーンだと完全週休2日制で年間休日が120日以上というところが多いので比較すると休日が少なく感じてしまうかもしれません。
また、急性期の総合病院であれば当直勤務が発生するため、体力的にも精神的にもタフさが求められます。
当直に関しては入社してすぐに始まるわけではありませんが、入社後半年などを目処に始まっていきます。体力面だけでなく、深夜に一人または少人数で対応するということで精神的にもプレッシャーがかかる環境でもあります。
ただ、上記は急性期病院の話になります。新卒の若手であればまず、急性期の大規模な総合病院を目指す方が多いですが、経験を積んでいくと働きやすさを考えて夜勤や当直のない、中小規模の病院に転職したり、慢性期や精神科など休日数や勤務時間にゆとりのある病院で勤務する方も多くいらっしゃいます。
慢性期の療養型の病院であれば、年間休日120日以上で当直がない職場もありますので、病院で働きたいけど休日や当直がない所で働きたいという方でもこのような病院で働くことができます。
協調性やチームワークが求められる
こちらはメリットにもデメリットにもなり得ますが、病院では例えば一人薬剤師の薬局のように一人で淡々となにかをしていくというよりかは、チーム医療という言葉の通り、病院内の様々な職種と連携したり、病棟担当でいくつかの薬剤師同士でグループを作ったり、また通常の業務でもチームで役割分担しながら業務を行ったりと病院薬剤師は協調性が求められる業種です。
なので、コミュニケーションが苦手な方でも積極的に声をかけていくような必要がありますし、もし出世などを考えると病院内の薬剤部内でのキーマンには好かれるような立ち振る舞いを行っていなければ難しいでしょう。
また急性期の忙しい病院であれば、体育会系のようなガツガツとした薬剤師の多い職場や上下関係の厳しい環境もありますので、職場環境や人間関係で悩む若手も多いので、自分の性格や適性なども考えて就職先を見つけることをお勧めします。
さいごに
本日は病院薬剤師として働く上でのメリットとデメリットについてご紹介しました。
興味を持っている方は是非チャレンジしてみましょう。
ただ、中途の場合は、病院の求人を探すのは少し難しいため、転職の際には一度信頼のできる人に相談してみるというのも弊社としては推奨します。
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