薬剤師の人材紹介ビジネスの仕組み(利益はどこからくるのか)

人材紹介ビジネスの仕組み

転職の際に利用するものとして
・ハローワークを利用する
・知人、友人の紹介、ネットなどや自分で探す
・人材紹介会社など斡旋する会社に依頼する

などがあります。

人材紹介会社(エージェント)に関して

人材紹介会社に依頼をする際、基本的には求職者の方は費用はかからないようになっています。
それでは、どこから人材紹介会社は費用を請求しているかというと、紹介した企業から年収の〇〇%という形で紹介手数料を成功報酬で請求しています。

平均的には年収の30%程度が紹介手数料として企業から紹介会社に支払われるようになっていますが、各社によって規定は様々なので20%の所もあれば、40%の所もあります。

おおむね、病院やメーカーよりも調剤薬局やドラッグストアの方が、手数料は高い傾向にあります。(紹介会社の担当者によっては、病院希望なのにも関わらず、調剤薬局やドラッグストアに就職するように誘導するようなケースがありますが、こういった事情が理由です)

また、すべての企業がこういった紹介会社を経由して採用活動を行っている訳ではありません。紹介会社を利用しなくても採用ができている企業も多くありますので、

そのような企業はわざわざ紹介手数料を支払うよりも自社の独自の方法で採用しています。

薬剤師の業界でいうと、【国公立の病院、大学病院、都市圏の人気の急性期病院】や【大手製薬企業などの人気企業】などは紹介会社を利用していないので、いくら紹介会社を利用したとしても求人は提供されないでしょう。(例外もありますので、利用する際は聞いてみましょう)

紹介手数料について

この紹介手数料に関しては、ほぼ完全成功報酬制となっています。
完全成功報酬制というのは、求職者の入社を確認できた瞬間に費用が発生するという仕組みです。

なので、いくら紹介会社が相談に乗ったり、求人を提供しても求職者が入社しない限りは紹介会社の利益にならないため、「時間をかけていいのかどうか」をいう点に関しては精査した上で相談対応に応じる事もあります。

また営利団体という事もあり、紹介会社によっては売上のことしか考えていない担当者がつくこともあります。

紹介会社や、またその会社の担当者次第で求職者の人生が変わってきますので、合う合わないなども重視しながら選んで頂くことをお勧めします。

ハローワークとの違い


上記の紹介手数料の仕組みがハローワークとの違いとなります。
ハローワークに関しては、厚生労働省が設置する公的な機関となり運営費用や職員の人件費等も民間企業とは異なります。

人材紹介会社(転職エージェント)は営利団体で、相談に乗るだけで利益が出る訳ではないのでそこを理解した上で利用した方が良いです。

ハローワークは企業が求人を掲載する事は無料なのである程度の求人は揃っています。ただ、良し悪しがありますので、それぞれ合う方を選びましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

製薬会社にてMRとして勤務。新薬半期売上TOP10や6期連続計画達成などの成績を残した後、ITベンチャー企業にて弁護士向けWEBマーケティング支援を行う。 WEBサービス売上クオーター全社NO1の成績を残し、その後医療系の人材紹介会社にて薬学生の就職支援や薬剤師の転職支援を行う。100名以上の若手薬剤師の就職、転職相談や就職イベント実施した後、独立。現在は薬学生向けの就職サイト/ イベント【ジョブホ薬学生】や中途の転職支援【ジョブホ薬剤師】のサービスを運営。累計約20回実施約数千人参加。 【誠実さと熱意】が売りです。無理矢理、強引に転職を勧めたりしませんのでご安心下さい。相談者に親身になって対応させて頂きます。