薬剤師が調剤薬局を退職する理由5選

ジョブホ(株)です。本日は薬剤師が調剤薬局を辞める理由について解説していきます。良く聞く項目を5つあげています。

もし該当する項目あれば、弊社でも相談を受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。

人間関係

人間関係が原因で辞める薬剤師は非常に多く、退職理由の上位を占めます。他の理由で転職する場合も実は人間関係が原因になっている場合もあります。

薬局では狭い場所に、同じメンバーで長い時間を共に過ごすことになります。なので、同僚とうまくいっていない場合は非常にストレスを感じることになり退職の原因となります。

例えば、自分以外の薬剤師の年齢層が離れているような場合であれば話しが合わず孤立する可能性があります。また、自分以外の職員が全員異性というようなケースでは居心地が悪くなる場合があります。

転職の場合は確認できるようであれば、職場の薬剤師の年齢構成や性別なども確認した方が良いでしょう。

また見学などの際に雰囲気を見ることも非常に重要です。

ただ、注意点として、やはり上記のような点全てを入社前に知ることは難しいです。転職するにであれば気が合う人だけでなく、気が合わない人ともコミュニケーションを取り、職場に馴染む努力をすることが必要です。

コミュニケーション能力が低く、合わせようとしない人は短期間での離職を繰り返している傾向があります。そうなった際に次に転職をする際に不利になるケースがありますので注意が必要です。

労働環境が悪い・ブラック

こちらも退職理由で多い事例です。労働時間が長い、残業が多い、休日が取れない(少ない)、有給が取れないなどが挙げられます。

ブラックな職場では、残業代がつかずにサービス残業になっている場合や、休日数など事前に面接などで聞いた内容と全然違うといったケースもあります。

そういった職場では社員が続々と退職していき、残った社員に負担がかかります。そうなると休みが取れず、さらに労働時間が長くなるなど悪循環に陥ります。

他のケースと異なり、労働時間があまりにも長く、休みが少ないような場合は身体を壊す可能性があります。

法的の労働時間は1日8時間、週40時間となっています。また残業時間も月上限45時間と定められています。それを大幅に上回るようであれば注意が必要です。具体的には月80時間以上の残業であれば過労死のラインとされていますので、超えるようであれば早急に転職を検討した方が良いです。

ただ、現在かかりつけ薬剤師や在宅の推進など薬剤師の仕事の幅が広がっている以上、勤務時間が増えたり、休日の対応が増えたり業務の負担も大きくなることが考えられます。

もちろんブラックな会社の場合は例外ですが、薬局も売り上げを上げるために多くの努力が必要なためそういった部分も理解しておくことが必要です。

給料が低い

こちらも転職理由として非常に多い事例です。調剤薬局では基本的には、調剤・監査・服薬指導など基本的にはどの職場に行っても業務はある程度同じ内容になります。

なので、同じことをやって他の職場の方が給料が高いのであれば転職するというのはごく当たり前のことかと思います。給料をより重視される方は派遣として働く方もいます。

特に大手調剤薬局チェーンでは年収が安く、中小の方が高くなっています。

なので大手に入社した新卒の薬剤師は入社してから数年間で年収に不満を抱き、転職に至るようなケースは非常に多いです。

また経験を重ねた薬剤師であれば、業務も幅が広くなり、責任のある業務などを任されるようになります。自分が行っている業務の内容や量の割に、給料が低ければ働くモチベーションが低くなりますので転職につながるでしょう。

注意点ですが、給料があまりにも高い求人というのは基本的には理由があります。離職率が高く社員が定着しないため高いケースや、仕事が非常に大変だから高いケースなど様々ですが、

仕事が楽でかつ給料も高いという甘いケースはあまりありませんのでそういった部分も留意しておくことが重要です。

上司からのセクハラやパワハラがある

人間関係という項目に近いですが、上司や管理職などとうまくいかずに退職に至るケースも多いです。

これは薬局に限ったことではないですが、日々パワハラやセクハラなどのニュースがあるように薬局内でも起こる可能性があります。

基本的に上司を自分で選ぶことはできません。配属した店舗の上司がスキルが伴っていなければ、毎日ストレスを感じながら仕事をすることになります。

また常時パワハラを行っている上司の場合、自分がパワハラをしていることに気付いていない場合がほとんどです。上司に直接意見を言って改善することも可能ですが、基本的には立場的に下のため上司と合わない場合は転職に至ります。

会社に言って店舗を変えるということも可能ですが、会社に言うことも非常に労力や勇気が必要ですし、セクハラなどの場合はそもそも人に言いたくないケースがほとんどです。

結果的に転職した方が早いので転職に至ります。

セクハラやパワハラなどを受けても結局は労働者側が我慢して転職するというケースが多いです。ひどい職場であれば早々に転職した方が良いですし、可能であれば強気に対応することも重要です。

自分の上司がパワハラ、セクハラなのではないか?といった相談なども弊社では受け付けております。

お悩みの際は早めに弊社のような転職エージェントや、弁護士等にご相談することをお勧めします。

スキルアップ・キャリアアップ

上記4つの退職理由に関してはネガティブな要素も多いですが、スキルアップやキャリアアップという非常にポジティブな理由で退職される薬剤師もいます。

例えば、能力があるが現在の職場でポジンションがないため、管理薬剤師などの役職を求めて転職をするようなケースや、在宅のスキルをもっと積極的に身に付けたいという理由で在宅に積極的な薬局に転職するなどの事例があります。

また独立して開業することもあてはまります。

特に、処方や業務内容が限られている薬局であれば日々の業務の中で身につくスキルに限りがありますし、やりたいことがあってもできないケースもあります。

そういった現状を自分の力でどうしようもできない場合は環境を変えてみることも重要です。

出世したくてもポジションに空きがなければどうしようもないですし、いつまで待てば良いのかという具体的なプランも立てることができません。

ある程度時期を決めて、それまでにチャンスがなかれば転職を決断した方が良いでしょう。

さいごに

薬剤師が退職する理由で良く聞く内容を5つ挙げました。人間関係など自分が頑張って改善するケースもありますが、上司からのパワハラや、限度の超えた残業など自分ではどうしようもないケースも多くあります。

特にブラック企業では自分が間違っているかのように言いくるめられる場合もあります。

悩んだ際はネットで情報を集めたり、色んな人に相談してみることが重要です。

自分一人の経験だと分からないことも多いので、経験があって親身な人に聞くのがオススメです。

ブラック企業にいる人々は、自分たちがおかしいことにも気付いていないためずっと勤務している同じ職場の人に聞いても意味がありません。

ABOUTこの記事をかいた人

製薬会社にてMRとして勤務。新薬半期売上TOP10や6期連続計画達成などの成績を残した後、ITベンチャー企業にて弁護士向けWEBマーケティング支援を行う。 WEBサービス売上クオーター全社NO1の成績を残し、その後医療系の人材紹介会社にて薬学生の就職支援や薬剤師の転職支援を行う。100名以上の若手薬剤師の就職、転職相談や就職イベント実施した後、独立。現在は薬学生向けの就職サイト/ イベント【ジョブホ薬学生】や中途の転職支援【ジョブホ薬剤師】のサービスを運営。累計約20回実施約数千人参加。 【誠実さと熱意】が売りです。無理矢理、強引に転職を勧めたりしませんのでご安心下さい。相談者に親身になって対応させて頂きます。